コンデ派が国務顧問会議をブッチした⁉︎ 孤立を深めるコンデ派
孤立を深めるコンデ派
本の行商人ジャック:たいへんです、ノーデ先生!コンデ派の大貴族たちが国務顧問会議への出席を拒否なさったとか。
ノーデ:いやな予感がしていたが。
ジャック:コンデ派は宮廷からも、フロンド派からも孤立しますよ。どうするんでしょうねぇ。こんなときにゴンディ協働司教が王妃様に急接近ですよ。
ノーデ:先月末に王妃様に呼び出され、マザラン枢機卿の手紙を読み聴かせられて涙した。あれにはいったい何が書いてあったのだろうね?
ジャック:それがですね、おいらの集めた情報によれば…
ノーデ:待て、待て、当ててみよう。枢機卿の帽子を約束されたのではあるまいか?
ジャック:ビンゴです!
ノーデ:手紙は王妃様宛だった。
ジャック:ですが、それを「マザラン枢機卿がこんなことを言っている」と聴かされたわけです。
ノーデ:どう考えても、それは聴かせるために書かれている。枢機卿の演出さ。
ジャック:なんでも、マザラン枢機卿は、その手紙で、ゴンディ枢機卿を自分のライバルとまでみなしていると言ったそうです。
ノーデ:まぁ、持ちあげたものだな。つまり、優秀で使えるという褒め言葉だ。
ジャック:そして、王妃様はこの人物をそばに置くべきだと。
ノーデ:ふむふむ。
ジャック:だから、この手紙は、枢機卿の帽子を約束して、この人物を手放さないように…との、王妃様にむけた助言の体裁になっています。
王妃がゴンディに耳打ちした内密の要件とは…
ノーデ:まぁ、とんでもないタヌキだねぇ、マザラン枢機卿は!
ジャック:やっぱり育ちがいいせいかなぁ、ゴンディ協働司教ったら、ころっとそれを信じちゃったみたいなんですよ。
ノーデ:で、また王妃様に夜中に呼び出されたのか。
ジャック:そうですよ。もちろん誰にも知られないように。内密に、です。
ノーデ:それで、王妃様はゴンディに何を言った?
ジャック:コンデ親王を…
ノーデ:コンデ親王を?
ジャック:逮捕するとか、なんとか…
ノーデ:えええええ!
ジャック:あ、声が大きいです、ノーデ先生ったら!
ノーデ:確実に裏では枢機卿が動いておるな…

シャンティイ城はコンデ家の持ち物でしたが、フランス大革命の時に破壊され、現在のたたずまいは19世紀に再建されたものです。

